2017年の年末に長女を出産し、産後5ヶ月の2018年に職場へ復帰しました。
たった5ヶ月しか休んでいないのに、当時は仕事に対する謎の焦りがあり「時短でも他の社員と同じ成果を上げなければ」とやっきに。
家事・育児も「働いているからと言って手抜きはしない!」と自分を追い詰め、気付けば、何もしていないのに涙が出る、夜は眠れない、何をしていても楽しめないという「鬱状態」になりました。
「このままではまずい」と思い、仕事の進め方、家事・育児のやり方を徹底的に見直し、手抜きをできるところは手抜きをし尽くして自分にかかっている負荷を軽くしました。
その結果、鬱は治り、仕事が軌道に乗り、復職から2年後に出世をすることができました。
手抜きをして自分を楽にすることで、できることが増えたのです。
この記事は、「育休明けだからって周りに甘えられない」と思っている方や、今まさに育休明けで苦しんでいる方に向けて書きました。
目次(タップでジャンプ)
育休明けでフルタイムで復職した時の状況(第一子)
まずは、復職時の状況をご紹介します。
0歳4ヶ月
【職場環境】
自宅から徒歩10分、時短勤務(9時〜17時)
【仕事内容】
営業・マーケティング
【保育園】
自宅から徒歩3分、認可保育園(進級の無い臨時保育所)
【復職タイミングと理由】
4月末に復職。
認可保育園に全滅したが「臨時保育所」という認可で進級の無い保育園に空きが出て急遽入園決定。
一応「認可」なので、4月入園をするためには4月中の復職がマストだったため、4月末に復職。
【慣らし保育期間】
4月上旬〜4月中旬(2週間程度)。
よって、復職時は慣らし保育が完了している状況。
【旦那の状況】
平日の半分は出張で不在。
出張が無い日は保育園の送りと子供のお風呂を担当。
帰宅時間は平均20時。
育休明けで復職した後に鬱になった理由
続いて、鬱になった理由について、自覚している点を挙げていきます。
復職当時は、仕事・家事・育児の全てに無理していたことをご紹介します。
同じ項目がいくつか当てはまる方は要注意かもしれません。
育休明けの仕事で無理をしていたこと
仕事で無理していたこと
- 帰宅後もメール・社内SNSをチェック
- 帰宅後に仕事の残業務を処理
- 繁忙期は早朝に出社
- キャパオーバーでも仕事を断らない
仕事面でこのような「無理」をしていた背景には、冒頭でも書いた「育休明け・時短を言い訳に仕事を手抜きしたくない」という謎の使命感からでした。
しかし、この謎の使命感は、仕事を中途半端にし、自分のキャパを周囲に過大認識させ、ミスを誘発し、最終的には鬱に陥いるという最悪の循環を作り上げました。
つまり、キャパや能力を大幅に超えた「頑張り」は、仕事の成果を上げるどころか、成果から遠のかせ、自分を鬱に追い込んでいたのです。
育休明けの家事・育児で無理をしていたこと
家事・育児で無理をしていたこと
- 混合(母乳・ミルク)のまま復職
- 離乳食は手作りに拘る
- 夕飯は手作りに拘る
- 夜泣きは必ず自分で対応
子供が0歳4ヶ月の時に復職をしたのは、私の希望でした。
このことから、家事・育児においても
「私の希望で子供が小さいうちから復職をしたのだから、仕事を理由に家事・育児で手抜きしてはいけない」という謎の使命感が発動。
結果、家事・育児も思い通りにいくはずも無く、勝手に定めた「高い理想」と現実とのギャップに苦しむことになりました。
育休明けの復職後に楽するために工夫をしたこと
仕事は出産前と同じ量をこなし、家事・育児は完璧にこなすことなどできるはずもなく。
復職後、半年くらい経つと何もしていない時に涙が出るようになりました。
家にいても、家族で外出をしていても、気が付くと仕事のことばかりを考えている。
散らかった部屋を見ては、仕事も家事も中途半端な自分が嫌になる。
そんな日々を過ごしているうちに、寝不足のはずなのに、布団に入っても眠れない日々が続きました。
こうなると、仕事も家事・育児も悪循環で、全てが上手く回らなくなりました。
このままではダメだと思い、仕事も家事・育児も、手抜きができることは手抜きをして、時間的・精神的に余裕のある暮らしをしようと決意しました。
この決意ができたのは、復職をして1年が経った頃でした。
仕事で工夫をしたこと
明らかにキャパオーバーだった仕事のやり方を工夫しました。
前提として、周囲は私の家庭の事情など知らないですし、いちいち家庭を考慮した対応はできません。
子供がいる人もいない人も、自分のことで精一杯なのです。
なので、しっかり自分の都合を伝えないと、周囲に理解してもら得ないということを、当時の私はわかっていませんでした。
「定時を過ぎても残っている」
「帰宅後も仕事をしている」
こんな対応をしていれば、周囲は「あ、この人結構時間に融通が効くんだな」と思い、仕事を振ってくるでしょう。
仕事において、特に育休明けは「察してちゃん」は絶対にタブーだと学びました。
しっかり自分の状況を説明し、周囲に理解をしてもらうことで、仕事を振る側も線引きがしやすくなります。
しかし、この時に注意が必要なのは「時短だから当然」という気持ちを捨てることです。
「時短」は当然の権利ですが、「時短」で処理しきれなかった仕事は、誰かが代わりにこなしてくれることになります。
周囲から反感を買わないためにも「時短だから当然」という態度は取らず、しっかり感謝を伝えることが重要だと感じます。
家事・育児で工夫をしたこと
続いて、家事・育児を楽にするために工夫をしたことをご紹介します。
「1、時短家電・グッズを駆使する」について、参考まで次の章で我が家が購入して助かった家電&グッズをご紹介しています。
「2、母乳を辞める」は、できれば復職前に済ませておくことをおすすめします。
私は復職後になってしまいましたが、急な会議や急ぎの案件対応などで、搾乳できないことが頻繁にありました。
胸が張って痛いですし、服の上から染み出してしまうことも。
断乳をする際はある程度、眠れないことを覚悟しないといけないので、復職前の時間に余裕がある時にやっておくべきでした。
卒乳の仕方やミルクへの移行方法はこちらの記事にまとめました。 「夜間ゆっくり眠りたいから混合にしたいが、赤ちゃんがかわいそうか?」 「復職を控えているから完ミへ以降したいが、大丈夫か?」 そんな悩みを持っている方向けの記事です。 私は、長女を、完母→混合→完ミへ ... 続きを見る
参考完ミ・完母・混合を全て経験して感じた各メリット・デメリット(いつから?移行方法は?)
「3、無理をして離乳食を作らない」は、文章の通り。
市販の離乳食を購入してあげるようにしました。
離乳食を作る時間、調理器具を洗う時間が削減できて、すごく楽になりました。
「4、旦那を戦力にする」は、育児や家事を積極的にこなしてもらうようにする、ということです。
やり方が気に入らなくても、失敗をしても、とにかく旦那を褒める!感謝を伝える!ことに徹して、旦那のやる気スイッチをオンに。
今では、長女の朝食準備・保育園の送り・次女のお風呂などを毎日こなしてくれて、大きな戦力になっています。
ワーママにおすすめの時短家電&時短グッズ3選
ここでは、私が実際に購入して超助かった時短家具や時短グッズをご紹介します!
■電気圧力鍋:
電気圧力鍋の代表格「クックフォーミー」と迷ったのですが、口コミを読んでいると「結構場所を取る」というコメントが多数。
お値段もそこそこするので、まずはコンパクトタイプでお試しをしてみようと思い、こちらのコンパクトタイプを購入。
基本的には「レシピを選択」→「具材を投入」→「スイッチON」→「完成」。
何度も圧力の加減を見たり、途中で混ぜたりしなくて良いので、料理がかなり楽になりました。
それに加え、調理の途中にでる洗い物も激減。
「電気圧力鍋」の購入を迷っている方は、まずはお手頃なお値段のティファール「ラクラ・クッカー」をお勧めします。
参考までに、SNSの口コミを少し抜粋します。
https://twitter.com/daifukuchaan111/status/1409448201090781192?s=21
https://twitter.com/kazumi123/status/1408726584291258369?s=21
■電動アシスト自転車:
これは本当に買って良かった、もっと早く買えば良かった時短グッズです。
我が家は、保育園・職場ともに徒歩圏内ですが、朝の数分やスーパーへ行く時の時短は本当に助かります!
そして、この「ギュットクルームR」は、数ある電動アシスト自転車の中でも、後ろの子供の座席のクッションがダントツで柔らかい!
ベビー用品で有名な「Combi」のシートを採用しているので、外見もおしゃれ。
その上、日除けが標準装備されているので、夏の日差しも小雨でもドンと来いです。
機動力も抜群で、信号が青に変わった瞬間、1番のスタートダッシュを切れることもしばしば。
超オススメの電動自転車です。
参考までにSNSの口コミを少し掲載します。
https://twitter.com/chi_roro_twi/status/1409272420997820417?s=21
コンビのチャイルドシートもいい感じ。電動自転車購入予定の人、PanasonicのギュットクルームREXめちゃめちゃいいよ〜 pic.twitter.com/3WfaoVhXzu
— pancakes (@pancake04315421) May 2, 2021
https://twitter.com/sachdt/status/1296376912072171520?s=21
■ビッグサイズの消耗品:
洗剤、柔軟剤、シャンプー、お尻拭きなど定期的に購入する消耗品をビッグサイズで購入することで、買い足し時間の削減&無い時のストレス緩和をしています。
節約にもなるので、復職前にお気に入りのビッグサイズ品を見つけておくことをお勧めします。
参考までに、我が家で購入しているビッグサイズ品をご紹介します。
ビッグサイズの消耗品はAmazonがダントツで安いので、Amazonのリンクのみ貼ります。
1回買えば、しばらく買わなくて良いので楽ですよ〜。
消耗品って、常に何かしら無くないですか?笑
スーパーでは重くてビッグサイズ品を買う気になれませんが、ネットだと楽ですよね。
育休明けで復職した後の1日のスケジュール
続いて、復職後のスケジュールを公開します。
前述したもろもろの改善前と改善後をお見せするので、参考になれば嬉しいです。
鬱になってしまった時(Before)
まずはダメな例からご紹介します。
このスケジュールで日々過ごしていたら、鬱になりました。。
振り返ってみて「まずかった」と思うポイントは次の通りです。
- 自由時間(ピンク箇所)が少ない
- オン(青箇所)とオフのメリハリが無い
私が鬱になってしまったのは、この2つが主な原因だったと思います。
そして、この点を改善すべく、次のようなスケジュールへ変更しました。
仕事と生活を見直した後(After)
自由時間(ピンク箇所)を増やすことと、オン・オフのメリハリをつけることを目的に、次のスケジュールへ見直しをしました。
特に意識をしたことは「昼休み」や「帰宅後」は仕事をしないということ。
休める時にゆっくり休んで、働く時は一気に集中をするようにしました。
こうすることで、疲れが取れやすくなった上、仕事の効率も上がった様に感じます。
また、前述した時短グッズを駆使して帰宅〜長女就寝までの時間を短縮することに成功。
徐々に眠れるようになり、気持ちも前向きに変わっていきました。
最後に
「育休明けだから」「時短だから」といった理由で、仕事で無理をしてしまう人は多いと思います。
そんな時に思い出して欲しいことがあります。
仕事に100%の力を注ぐことができないのは、何も子持ちの女性だけではありません。
自分が病気になってしまった時、親の介護をしなければいけなくなった時、家族の看病が必要になった時、
女性も男性も、誰しもが仕事のアクセルを緩めなければならない時が来る可能性を持っています。
なので、どうか後ろめたい気持ちを抱えないでください。
あなたの次に誰かが仕事に100%の力を注げなくなった時に、しっかりサポートをすれば良いと思います。
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