コロナ禍の2020年10月に、第二子の女の子を出産しました。
コロナが猛威を振るう中の出産で、立ち会い禁止・面会禁止と、第一子の時には無かったルールが盛りだくさん。
「面会禁止で上の子は大丈夫だろうか?」
「1週間も家族に会えないなんて、寂しい・・・」
そんな不安でいっぱいでした。
事前情報があれば、ある程度心の準備ができるかな?と思い、コロナ禍出産の体験レポを書くことにしました。
コロナ禍で出産予定のママさんに読んで頂き、少しでも不安を解消して頂けると嬉しいです!
目次(タップでジャンプ)
コロナ禍の「面会」「立ち会い出産」のルール
私が出産をした病院(静岡県のクリニック)では、次のルールがありました。
✔︎赤ちゃんと家族の代表者1名は出産当日に10分間だけ面会可
✔︎面会はガラス越し
「立ち会い」が全面禁止なのは、何となく知っていましたので、驚きはありませんでしたが「面会」のルールは、正直ここまで厳しいとは思いませんでした。
産後の精神的に不安定な時に、家族と1週間も会えないなんて・・・。
私は第一子・第二子共に帝王切開でした。
第一子の時は「傷の痛み」「寝不足」「乳の痛み」のトリプルコンボで、完全にメンタルがやられてしまい、夜な夜な泣いていました。
当時は、仕事に毎日病院に駆けつけて、マッサージをしてくれる夫に会うことを楽しみに、1週間の入院生活を乗り切りました。
それなのに、今回は一切の面会が禁止だなんて・・・。
それに、長女はずっと、次女に会うのを心待ちにしていました。
勝手を言えば、1日でも早く会わせてあげたい。
でも、「コロナ」という非常事態時で、私だけでなく、この時期に出産をするママさんの大半が我慢をしていること。
私も、我慢しないといけないと自分に言い聞かせました。
この我慢が、自分でも気が付かないほどのストレスになっていて、思いもしなかった事件を引き起こすことになります。
コロナ禍で上の子に会えない寂しさが引き起こした悲劇
前述の通り、想像以上に厳しかった「面会」ルール。
夫や長女に会いたい、次女を早く会わせてあげたい。
そんな思いを「コロナ禍でみんなが我慢をしていることだから」と自分に言い聞かせ、押し殺していました。
しかし、入院3日目に事件は起きました。
新生児室に赤ちゃんを預けて、シャワーを浴びた私は、赤ちゃんを受け取りに新生児室に行きました。
新生児室に着くと、ガラス越しに、スヤスヤ眠っている我が子が見え、暫くそのまま我が子に見惚れていました。
その時。
ノー白衣&ノーマスクの院長に、同じくノーマスクの院長の息子(5歳くらい)が抱き抱えられ、新生児室に入っていくのが見えました。
その姿を見た時、驚きを通り越してショックでした。
「出産をして入院している私たちは、マスクをつけていても、ガラス越しでも、1人以外の自分の家族に赤ちゃんを見せてあげられないのに、院長の息子は何?!
新生児室に自分の家族がいる訳でも無いのに入ってきた上に、マスクさえしていないなんて…!」
院長は、息子を看護師に預けると、どこかへ消えて行きました。
私は、自分の赤ちゃんを受け取ると、気持ちを落ち着かせるために、すぐに自室に入りました。
「こんな出来事で腹を立てるのは、産後でホルモンバランスがおかしいからだろうか。
他のママさんは、あの光景を見ても、何とも思わないのだろうか。」
できるだけ冷静に、自分の感情を捉えようとしましたが、気が付いたら悔しくて涙がポロポロ溢れていました。
私たちは、家族に赤ちゃんを会わせたくても我慢しているのに、なんで院長の息子は、軽々しく新生児室に入れるのか?
そう考えると、行き場の無い感情がどんどん大きくなり、涙が止まらなくなりました。
気持ちを落ち着かせる為に、夫に電話をして、経緯を話しました。
すると、夫も夫両親も「有り得ない」と言ってくれ、「私の感覚がおかしいんじゃ無いんだ」と安心しました。
そして、夫から院長に電話で事情(?)を確認することになりました。
夫が院長に電話をした後、院長が自ら私の部屋も来て事情を説明し、丁寧に謝罪をしてくださりました。
要約すると
・院長は休暇中だったが、容態が悪化した赤ちゃんがおり、急遽病院に来た
・白衣、マスクを着用してから新生児室に入るべきだが、一刻を争う事態だった為、私服にノーマスクだった
・妻(医者)は勤務しているので子供を預けることができず、病む無く病院へ連れて来た
この事情なら仕方が無いと納得しました。
何の事情も知らずに、感情を爆発させてしまった私も申し訳なかったと謝罪をして、この事件は幕を下ろしました。
それにしても、我ながらあんなに号泣するなんて・・・産後のメンタル、恐るべしです。
コロナ禍出産ならではの準備
面会禁止の病院で出産をする場合、誰にも会えない分、ビデオ通話やLINEをする時間が長く、すぐにスマホの充電が無くなるからです。
「長めの充電ケーブル」があれば、ベッドで寝ながら永遠にスマホをいじれるのでお勧めです。
長女を出産した病院では、枕元に電源がありましたが、ベッドを寝かせたり、起こしたりすると届かなくなったので、次女の時は持参しました。
私はiPhoneなのでこちらのiPhone認証品を購入しました。
面会が無い分、差し入れがありません。
次女の病院では、看護師経由で家族から差し入れを頂くことができましたが、面会もできないのに、差し入れだけ何度も持ってきてもらうことが申し訳無かったので、一度にまとめて差し入れを持ってきてもらいました。
病院の売店には売っていない、お気に入りのスイーツや飲み物を大量に買ってもらい、部屋の冷蔵庫にストックしていました。
ポッキー、プリン、クッキー、ノンカフェインのカフェラテなどなど、私の冷蔵庫はパンパンでした笑。
コロナ禍出産での上の子の様子
1週間も上の子と離れたことが無かったので、夜泣きをしないか、夫の言うことをちゃんと聞いてくれるか、不安で仕方がありませんでした。
その為、入院をする1ヶ月くらい前から
「ママはもうすぐ赤ちゃんを産むために入院するんだよ。
ちょっとの間、会えないけど、お利口さんにしていてね。」
と言って聞かせていました。
次女を出産した時、長女はまだ2歳でしたが、私がいない1週間、とても良く頑張ってくれました。
夫曰く、泣いたり、「寂しい」と言ったりすることも無く、何事も無いように毎日を過ごしていたそうです。
(それもそれで悲しいですが・・・)
毎日ビデオ通話をして話していたのですが、なかなか電話を切りたがらない私をよそに、「YOUTUBE見てるからバイバイ」と言ってくる始末(笑)。
ある意味、とてもたくましかったです。
でも、私が退院をして、初めて上の子に会った時。
上の子は、私を見るなり大泣きをしました。
恥ずかしながら、私も大泣きをしてしまい、抱っこしていた赤ちゃんは夫に託して上の子に駆け寄り、抱きしめました。
夫実家のお化粧品店で、親子2人して号泣をした日を、私は一生忘れないと思います(笑)。
今思うと、頑張って泣かないように、夫を困らせないように、2歳児なりに頑張ってお留守番をしてくれていたんだと思います。
コロナ禍出産の手当・給付金
私が出産をした時は、コロナ禍出産の手当・給付金はありませんでしたが、現在(20201年4月)は自治体によって様々な手当があります。
申し込みをした対象者に対し、新生児1人当たり10万円相当の「育児用品」や「子育て支援サービス」等を提供してもらえます。
10万円は、かなり嬉しいですね!
(詳しくはこちらの東京都福祉保健局のHPへ)
2021年4月2日以降に出産する市内の世帯へ、5万円相当の子育て必需品を贈る事業を始める方針を固めたそうです。
(詳しくはこちらの中日新聞のHPへ)
東京都のように、申請をしなければ手当をもらえない自治体もありますので、ご自身がお住まいの自治体に確認してみてください。
産前・産後は、何かとお金がかかりますので、この手当はとても羨ましいです!
まとめ
コロナ禍の出産は、面会&立ち会い禁止で、かなり孤独な入院生活でした。
私の場合は、2人目の出産だったので、気持ち的な余裕があったのに、この有り様でしたから、1人目の出産をされる方は、かなりご不安になると思います。
ビデオ通話やLINEを駆使して、寂しさを紛らわしてください!
この記事を読んで、少しでも「自分だけではない」と前向きな気持ちになって頂けたら嬉しいです。
無事に元気な赤ちゃんが産まれることを、心から祈っています!
頑張ってくださいね!